老いる
小学校の頃でしたら、好きな○○は何か?との問いには反射で答えました。
「好きな食べ物」は「肉」、「好きなスポーツ」は「サッカー」、「好きなテレビ番組」は「8時だよ!全員集合」。
今は、肉を沢山食べたいと思いません。
ひどく胃もたれします。
他にこれといって特に食べたいとこだわるものはありません。
おなかもあまり減りません。
サッカーは、もう10年近くやっていません。
競技としてのサッカーは高校までです。
今は体が重く走れません。
ボールを蹴ろうとしたら地面を蹴りそうです。
観戦は、もともと好きではありません。
今やっているスポーツはゴルフです。
ただし、若い頃にサッカーに対し抱いていた程の熱量はありません。
ゴルフがとても下手なことは重々自覚しています。
このままやめるのは悔しすぎるので上手くなったらやめよう、と思っているので、やめられていません。
だから、好きというより、意地です。
好きなテレビ番組も、今はありません。
そもそもテレビがありません。
子供の頃は親にテレビをあまり見せてもらえませんでした。
だから、大人になったら、見たいだけ思う存分に見ようと思っていました。
今は、たまに出張先で宿泊したホテルにあるテレビを見ることはありますが、見ているだけでも疲れます。
好きなものがあるのは、それに熱量を傾けられるという若い証拠ですね。
好きなものを無くしたということは、老化が始まっている証拠ですね。
執筆者紹介
松林司
市ヶ谷フォレスト法律事務所
弁護士