vol.2 近隣説明開始
開発指導要綱に則り、計画説明のため近隣範囲(建物高さの 2 倍の距離範囲+建物の日影の影響を受ける範囲)に個別訪問を行う。
しかし住民の皆さん、全然会って話聞いてくれません。
仕方がないので建物計画や建築工事施工時の注意事項などを記載した資料をポストへ投函。
すると翌日交番から電話が…。
「不審物がポストに入っていたとのことで沢山の住民の方から資料がどっさり届けられているので取りに来て下さい。」
「はぁ?不審物・・・ですか・・・。わかりました。伺います。」
近隣対応の窓口であるY市建築局の指導課に相談。
私「説明に行っても会ってくれず、やむなく説明資料をポストへ投函したら不審物として交番に届けられました。」
指導課「よく説明し理解を得られるように。」
・・・説明聞こうとしないから相談してるんじゃないですか。
なるほど、近隣住民の皆さんは、説明を聞かなければ建築確認の手続きは進まないものだと思ってるらしい。
開発指導要綱に「建築許認可のためには近隣住民へ計画説明しなければならない」ってありますからね。
なかなか勉強してるじゃないの。
反対運動を切り崩されるのを嫌って、個別に対応されるのがイヤな様子。
ならば説明会を開催しましょう。
皆さん来てくださいね。
説明会開催のお知らせをポストへ投函します。
今度は不審物として交番へ届けられなかった。
良かった。
説明会当日・・・誰も来ないよね。
そんな気はしてました。
説明聞いちゃったら手続き進むと思ってるもんね。
次回へ続く。
執筆者紹介
日本橋アセットコンサルタント代表
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー