vol.4 エピローグ
さすがに痺れ切らしました。
着工半年遅れたら、土地購入資金の金利負担がすごいことになるよ。
あっせん調停も指導課の責任者じゃ話にならん。
市長宛て上申書を出すよ。
手続きに則り行政の指導を受けて事業者としては対応してるのに建築確認下ろさないのは「行政の不作
為」で訴えるんだから、とね。
そして、内容証明にて上申書を提出。
最後の近隣・行政・事業者同席のあっせん調停。
決別の場へ。
指導課の部下から責任者へ「事業者側に一方的に負担を強いるあんたのやり方じゃうまくまとまらないよ!」
責任者「キミにそんなこと言われるとは思わなかった・・・」
あっせん調停終了。
建築確認許可、工事着工。
近隣対策費予算不使用。
話し合いでの解決を近隣住民側が拒んだ結果。
ただ、着工遅れた分の金利負担はイタイ。
何も結果を残せなかった近隣リーダーは周りの住民に突き上げをくらい、いたたまれず引越してしまった。
指導課の責任者も左遷。
法的に建築可能なものに「反対」の拳を上げ続けて落しどころを探ることができない人をリーダーにしてしまうと、誰にも良いことはない。
あなたが事業者の立場だったら、あるいは反対に近隣住民の立場だったらどうしますか?
執筆者紹介
日本橋アセットコンサルタント代表
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー