突然ですが、ここ最近、私は「ふるさと納税」なるものにハマっております。
「ふるさと納税」とは、自分の好きな地域(都道府県や市区町村)を選んで寄附をすることができる制度で、寄附の際に具体的な使い道(例えば、地域福祉の振興基金や文化芸術活動の支援、奨学基金、自然環境保全事業など)を指定して地域を応援することができます。
寄附した人の住民税が控除されますし、更に、寄附した地域からお礼の品としてその地域の特産物などが貰えたりします。
地域としては貰った寄附金を使って地域興しをすることができますし、また、寄附者としても地域の応援をしながら美味しい魚介類や肉、フルーツなどが味わえるため、地域にとっても寄附者にとっても良い制度であると思います(ただ、最近では地域間で寄附金の格差が生じてきているという問題などもありますが・・・)。
最近は各地域とも返礼品がとても充実しており、各地域の特産品を見ているだけでもなんだか旅行をしているようでとても楽しい気持ちになります。
私も年末に駆け込み納税をし、昨日、寄附をした自治体から返礼品が届きました。
ところで、ふるさと納税のサイトを眺めていたところ、北海道中標津町の返礼品でとても興味深い品を見つけてしまいました。
それは・・・、『空き家の管理』!
最初はふるさと納税と空き家の管理が結びつかず、「えっ?!どうゆうこと??」と、思いましたが、調べてみると全国各地で 70以上の自治体が、『空き家の管理』を返礼品の項目として掲載していました。
中には、空き家の管理だけではなく、お墓の清掃・管理のサービスなどもあり、更に広島県尾道市では尾道で暮らしてみたい人を対象に空き家(北村洋品店:通称尾道ガウディハウス)の再生物件の見学と宿泊体験ツアーまですることができるというサービスまでありました。
空き家の管理は、具体的には、ふるさとに残している寄附者の住宅が空き家になっているような場合、その自治体のシルバー人材センターや市内事業者等が空き家の管理を請け負い、寄附金額に応じて年に数回家を見回って貰えるというものです。
自治体によっては、庭の草刈りや部屋の掃除をしてくれたり、届いた郵便物などをチェックして報告書と一緒に送ってくれたり、更には近隣住民からクレームがあった場合に 1 次対応までしてくれるというサービスまであります。
寄附をする者にとっては、ふるさとに残している家を定期的に見回ってくれることで空き家に関する問題点(例えば、①周辺住民への悪影響(災害時の空き家の倒壊や雑草・悪臭、景観の悪化)②犯罪の増加(放火物の対象になりやすい)など)を解消することができます。
また、地域にとっても空き家の管理をする人員を確保するために人を雇用する必要があり、その結果、地域経済が活性化するという利点もあります。
このように寄附者にも地域にもメリットがあるため、今後各地で増えてくるサービスではないか
と思っています。
皆様も各自治体が知恵を絞って掲載した返礼品をチェックして、地域を応援してみてはいかがでしょうか?
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行政書士法人シティ共同法務事務所
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